なーたん大好きだよ

2021年8月2日に悪性リンパ腫による食欲廃絶で亡くなったなーたん。その病状の始まりから治療、虹の橋を渡るまでの記録。

再び…

それから1ヶ月たち、6月に入った頃…まただんだんなーたんの食欲がなくなっていった。あれやこれや手を替え品を替え試してみても…少ししか食べない日が何日か続いた。


そして6月6日、再び病院に行くことにした。奇しくもこの日は2年前に亡くなったふーたんの命日だ。


ふーたん、まさかなーたんを連れて行ったりしないよね?一抹の不安を抱え、病院へ。


前回、点滴と注射で元気になったので、とりあえずこの日はそれで様子を見ることになった。また元気になってくれよー。祈るばかり。


しかし…今回はその祈りは届かず、なーたんはその日は何も食べず、人けのない部屋でじーっとしていた。

…何か起こっている…。そう感じずにはいられなかった。


続く…



まだうちに来たばかりの頃のなーたん。娘のおしりにフィット。

あのとき

夜間救急から帰ってきても…なーたんの様子はさほど変わらなかった。相変わらず食欲がない。

1日空けて5月6日、我が家から歩いて30秒のところにある動物病院に行ってみることにした。


この病院に行くのは実は初めてだった。去年我が家は隣の市からここに引っ越してきた。

以前住んでいたところの近くにあった動物病院にはなーたんの姉のふーたんが最期を迎えるにあたってお世話になった。とても情のあるおじさん先生で、病院の2階が自宅になっていて、お酒好きの先生は夜も飲みながら、入院している動物たちが気になってついつい一階に降りてきて動物たちと話しているような人だった。


今回も本当はそこに行くか迷ったのだが、車で30分かかるので…つい、歩いて30秒を取ってしまった。


そこの先生はとても若い先生だった。あとで調べたら、特に動物の眼科を専門にしているらしかった。そう言えば待合室で待っていると診察室からはわんちゃんの目のことを相談に来ている飼い主さんが多い。


一昨日の夜間救急での血液検査の結果を持って診察してもらったが…特に異常はなさそうとのことでやはり水分補給の点滴と食欲増進の注射で様子見になった。


それから帰ってしばらくすると…なーたんは元気になってきた。ご飯も…食欲をそそるためにちょっといいウェットのフードにしてはいたが、食べるようになった。


なんだー。やっぱり暑くなってきたから少しバテてたのか。よかったよかった。


それから1ヶ月近くは…ほぼ、いつも通りのなーたんにだった。


でも、あのときには、もうきみの体には病魔が巣食ってたんだね…。

あのとき、もっと用心深くしつこく調べてもらってたら…今が違ってたのかなぁ。

後悔しても仕方がなくても…今でも思うよ。


続く…



2021年6月3日のなーたん 再度病院に行く数日前…

予兆…

なーたんの元気がない?とふと気になったのは2021年5月4日の夕方…。食いしん坊のなーたんがお昼にあげたご飯を半分も食べてなかった。


どうしたのかな?と様子を見に行くと、いつもは人が大好きで私や娘がいる場所にすぐやってくる子が…誰もいない部屋でまるまってた。


なーたん、どうした?と声をかけてもいつもは「ニャッ」とか返事するのに…それもない…。


暑くなってきたからバテてるのかな…嫌な予感を振り払ってしばらく様子を見ていたけど、夜になっても元気がないままだ。


何もないかもしれないけど、何かあって後悔したくないから夜間救急に行くことにした。


2年前、この子のお姉さんを救急に連れて行って…それから1週間でその子を失ってしまったことを思い出し、怖くなった私は娘にもついてきてもらうことにした。


救急に電話するとすぐきていいですよ、という返事。よかった。


着いて様子を伝えるとすぐに連れていかれ、血液検査とレントゲンをします、と。

1時間ほど待った。


2年前は、次に獣医さんがきた時は

「危険な状態です。とにかく入院して原因を究明できるぐらいまで状態を戻す必要があります。」と言われ、昨日まで元気だったのに、何が起きたんだろう…訳もわからず入院になった。


お願いだから、何もありませんように。手が冷たくなるほど緊張した。


「特に異常はなさそうですね。とりあえず水分補給の点滴と食欲増進のお薬を注射しておきますね。様子を見て変わらないようなら近所の病院に行ってみてください。」


…良かった…。50000円もかかったけど…よかった。

ほんとによかった。


安心してその日は家に連れて帰ることができた。


続く…



元気な頃のなーたん(左)と2年前に他界したふーたん(右)