緩和ケア
週末も奇跡は起こらず、月曜日、面会に行った私にA先生はこれからのことを話した。最後の可能性、抗がん剤のことだった。
何かが詰まったり癒着しているせいでだけで胃腸が動かない、という可能性が消えた今、あとは胃腸の壁にリンパ腫が増えてきているのが原因という可能性が有力になってくるからだ。
可能性がある限りそれに賭けたい…と思っていたのだが…もう私は決めていた。
「抗がん剤はやりません。もうこれ以上、苦しめたくないので…。あとは家でゆっくりさせたいと思います。退院させてください。」
すぐに連れて帰れるかと思ったが、いろいろ処置があるということで、明日退院ということになった。
その足で最初に手術してもらった近所の動物病院に行った。なーたんを家に連れて帰ってきたら、最低限何をしたら極力苦しまないで逝かせてあげられるのか、緩和ケアに必要なことを聞きたかったのだ。
「そうかー。残念でしたね…」
そう言いながら先生はなーたんにやってあげられることを提案してくれた。
①皮下点滴
②吐き気止め
③胃液抑制剤
未だに吐き続けるなーたんに、このケアが良いのではないかということだったので、退院した次の日からこの病院が開いている日は毎日通うということになった。
明日…なーたんが帰ってくる。何も食べない、水も飲まないなーたんは…あとどれくらい生きていられるのかな…
続く…
ヘソ天が得意ななーたん(元気な頃)
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