なーたん我が家での最期の日々③
なーたんが我が家に帰って数日たったある日…なーたんが長い時間トイレに行っていないことに気付いた。
何も飲んでいないけど、ほぼ毎日水分補給の点滴をしてもらっているのでおしっこは出る。
力のない足取りでヨロヨロとトイレに向かうその姿は…本当に泣けるし、愛しいものだった。
でも1日以上トイレに行っていない。退院してから4日ほど経っていた。
その日病院に行くといつものように看護師さんが聞いてきた。
「おしっこは出てますか?」
「それが…昨日からしてないんです」
診察室に行くと先生が
「腎不全になりかけているのかもしれないね…。そうだとするとあまり長くないかも。1日2日とか…」
長くないのは覚悟していたけど…今日明日となるとうろたえる。
明日は…仕事だ…。私がいない間に…死んじゃうの?
1人で寂しく…死んじゃうの?パートとはいえ、そうそう仕事は休めない…。
みんなどうしてるんだろう。動物を飼っている人は。その子が病気で危ない時、誰も家にいない時、仕事を休んだりできているのかなぁ。これは前回のふーたんの時も悩んだ。
休む理由として「ペットの病気」は言いにくいムードがある。上司がペットに理解ある人なら、それがわかっているなら言えるかもしれないが…それがわからない時は言いづらい。
実際今回ペットを飼った経験のない人に
「うちの猫が病気で…治療費が高くて…」と話したら
「え?猫でしょ?」
と少々呆れ顔で言われたことがある。
何故そんなものにそんなにお金をかけるのかさっぱりわからない、という感じだった。
もし、上司がそのタイプだったら猫の病気で仕事を休むなんて…とムッとされそうだ。
なので今回は母の病院に付き添う、という理由にして仕事を休んだ。
そうして休んだ矢先に…なーたんはトイレに行っておしっこをした…。腎不全ではなさそうだ。
続く…
ガリガリの体でもトイレに向かうなーたん。ちゃんと終わると砂かきもする
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