なーたん大好きだよ

2021年8月2日に悪性リンパ腫による食欲廃絶で亡くなったなーたん。その病状の始まりから治療、虹の橋を渡るまでの記録。

なーたん我が家での最期の日々③

なーたんが我が家に帰って数日たったある日…なーたんが長い時間トイレに行っていないことに気付いた。

何も飲んでいないけど、ほぼ毎日水分補給の点滴をしてもらっているのでおしっこは出る。

力のない足取りでヨロヨロとトイレに向かうその姿は…本当に泣けるし、愛しいものだった。

でも1日以上トイレに行っていない。退院してから4日ほど経っていた。


その日病院に行くといつものように看護師さんが聞いてきた。

「おしっこは出てますか?」

「それが…昨日からしてないんです」

診察室に行くと先生が

「腎不全になりかけているのかもしれないね…。そうだとするとあまり長くないかも。1日2日とか…」


長くないのは覚悟していたけど…今日明日となるとうろたえる。


明日は…仕事だ…。私がいない間に…死んじゃうの?

1人で寂しく…死んじゃうの?パートとはいえ、そうそう仕事は休めない…。


みんなどうしてるんだろう。動物を飼っている人は。その子が病気で危ない時、誰も家にいない時、仕事を休んだりできているのかなぁ。これは前回のふーたんの時も悩んだ。

休む理由として「ペットの病気」は言いにくいムードがある。上司がペットに理解ある人なら、それがわかっているなら言えるかもしれないが…それがわからない時は言いづらい。

実際今回ペットを飼った経験のない人に

「うちの猫が病気で…治療費が高くて…」と話したら

「え?猫でしょ?」

と少々呆れ顔で言われたことがある。

何故そんなものにそんなにお金をかけるのかさっぱりわからない、という感じだった。

もし、上司がそのタイプだったら猫の病気で仕事を休むなんて…とムッとされそうだ。

なので今回は母の病院に付き添う、という理由にして仕事を休んだ。

そうして休んだ矢先に…なーたんはトイレに行っておしっこをした…。腎不全ではなさそうだ。


続く…


ガリガリの体でもトイレに向かうなーたん。ちゃんと終わると砂かきもする