なーたん大好きだよ

2021年8月2日に悪性リンパ腫による食欲廃絶で亡くなったなーたん。その病状の始まりから治療、虹の橋を渡るまでの記録。

食欲廃絶

手術から1週間たっても…なーたんが口から何か食べようとする様子はなかった。水も飲まない。今、なーたんの栄養は静脈からの点滴に頼っている。


何故なのか。A先生も首を傾げる。


私はもしや…ストレスっていうことはないだろうか。あんなにビビりななーたんはだもの。環境の変化についていけずストレスで食欲をなくしてるのでは?と考え始めた。


縫合した腸はしっかり繋がり、一時は腹膜炎を起こしかけてたのを示していた血液検査の値もよくなってきたので


「1回退院させてみてもいいと思います」


A先生が言った。


「家で様子を見てください。」


水も飲まないことによる脱水が心配だったので最初に入院した近所の動物病院で、毎日水分補給の皮下点滴をしてもらうことになった。


10日ぶりになーたんが家に帰ってくる!


まだまだ心配は多いとはいえ、やはりなーたんが目の届くところに戻ってくることが嬉しかった。


入院している間に、なーたん用トイレを念入りにキレイにし、ほぼ毎日吐いてしまうらしいので絨毯のあるところにはレジャーシートやペットシーツを敷き詰めて処理が簡単にできるように用意した。また、以前、災害時、避難の時に猫も連れて行きやすいようにと購入した、大きめのソフトケージを出して落ち着いて隠れられる場所を確保した。


なーたんを迎える準備は万端だ。


病院からなーたんのキャリーを受け取る時、以前とはなにか違うのを感じた。


「軽い…」


すぐにわかるぐらい、なーたんを入れたキャリーが軽かった。当たり前だ。もう10日以上…何も食べてないのだ…。



10日ぶりに帰ってきたなーたん

剃られたお腹が切ない…