転院…再手術
我が家の近くには獣医学部を持つある大学がある。校内には付属の動物医療センターもあり、そこの腫瘍科の先生と知り合いだと今入院している病院の先生が言った。
「先程電話してみたら、今日なんとか時間を空けられて手術できそうということなので、お願いしますか?」
再手術は…もう一度お腹を開いて縫合したところをもう少し切って再び縫合するという。しかしもちろんまた裂開してしまう可能性だってある。
でも、助かる道はそれしかない。
「はい。お願いします。」
すがるような思いで答えた。
もう少ししたら…うちに帰れると思ってたなーたん…。またお腹開かれて…また知らない人がいっぱいのところにいないとならない…。
ビビりのなーたんがどんなにか怖がってるか想像すると…心が痛くて痛くて涙が出る。
「力不足で…申し訳なかったです」
そんなことを先生は言ってなーたんを私に返した。自分の手術に…自信がなかったのかな。そんな印象を受けた。
そして我が家から車で3分の動物医療センターになーたんは転院した。
紹介状を受付に渡し、しばらく待つとA先生から呼ばれた。
A先生はさすが獣医学部の教授…といった感じの堂々とした佇まい。私は少し安心した。なんの根拠もない安心ではあったけど…。
「腫瘍ができた箇所がややこしいところでしたのでね、実際これは難しい手術でしたよ。私がやったところである程度の可能性でまた裂開を起こす可能性はあります。」
前の先生を少し庇っているような言い方だった。
また裂開すると可能性が…。でもこのまま何もしなければそのまま死ぬだけだ…。ごめんね、なーたん。またお腹切るのイヤだよね。でもお母さんまだなーたんに死んでほしくないよ。私は手術承諾書にサインした。
「では、手術後にご連絡します」
なーたんは奥の部屋に連れて行かれた。
続く…
シンクロするとなーたんとふーたん
(元気な頃)
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