なーたん大好きだよ

2021年8月2日に悪性リンパ腫による食欲廃絶で亡くなったなーたん。その病状の始まりから治療、虹の橋を渡るまでの記録。

希望

私は感情的に動く人間なので、なーたんの治療にも冷静さを欠いていた、とずっと反省している。何事もきちんと調べてから…冷静に、と思うのだが直感的に動いてしまう。


なので今回は一度家に帰って考えようと思った。


なにせ弱っているなーたんに全身麻酔や開腹手術は不安だった。できることならそれなしに原因がわからないものか…。前回の手術から日が経って…自然に食べ始めたりしないものか…。迷いに迷った。


なーたんを再入院させた日の夕方、医療センターのA先生から携帯に電話が入った。なんだろう…不安が走った。


「あの後、ちょっと麻酔なしでお尻から内視鏡カメラを入れてみたんですよ、実は。そうしたら、腸の手術で切った部分の後ろ辺りに何か…血の塊のような小さいものが詰まってて…それが胃腸の動きを止めていたんじゃないかと…。それを取り除いたので、動き出すかもしせません。」


「え⁉︎」


予想外の展開にものすごく驚いた。


なーたんの胃腸が動くかもしれない‼︎


「ありがとうございます‼︎」


電話を切って私は狂喜乱舞した。娘にも事の経緯を説明しまくりウキウキした。


よかった‼︎よかった‼︎これでなーたん、食べられるようになる‼︎全身麻酔も開腹手術もしなくていい‼︎


それらをしないでいいように、試験的に検査をしてくれた先生に感謝した。


続く…




窓辺のなーたん(元気な頃)